堺市健康ブログ

寒さが厳しくなってくると、なんとなく体がこわばったり、動くのが億劫になったりしませんか？実は、この季節は血管にも大きな負担がかかっていて、脳梗塞や心筋梗塞のリスクが高まる時期なんです。

秋津医院の院長・秋津壽男先生が「冬の動脈硬化」について詳しく説明しています。寒い季節に気をつけたい血管のケアについてまとめてみました。

「最近ちょっと血圧が高めかも…」「寒くなると体が重だるい」という方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

冬に動脈硬化が進みやすい理由って？

冬は気温が下がることで血管がキュッと縮み、血流が悪くなりがち。さらに、運動不足や年末年始の食べすぎ・飲みすぎが重なると、血液がドロドロになり、血管の内側に「プラーク」と呼ばれる脂肪の塊ができやすくなります。これが進行すると動脈硬化となり、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こす原因に…。

特に注意したいのが、脱水状態。冬は汗をかきにくく、喉の渇きも感じにくいので、水分補給を忘れがち。でも、体の水分が不足すると血液が濃くなり、血管が詰まりやすくなってしまいます。

動脈硬化が原因で起こる病気

・脳梗塞（脳の血管が詰まり、酸素が届かなくなる）
・心筋梗塞（心臓の血管が詰まり、酸欠状態になる）
・狭心症（血管が狭くなり、胸の痛みが起こる）
・大動脈瘤（血管が膨らみ、破裂する可能性がある）

冬の間にこういった病気を防ぐためには、普段から血管を健康に保つことが大切です。

血管の危険サイン、チェックしてみよう！

「ちょっとしたことで疲れるようになった」「最近、体の調子が変わった気がする」という方は、以下の症状がないか確認してみてください。

・少し歩いただけで足がだるくなる → 足の動脈硬化の可能性
・デパートの階段を一気に登るのがしんどい → 心臓の動脈硬化の可能性
・食事中に箸を落とすことが増えた → 脳の動脈硬化の可能性

もし思い当たることがあれば、血管の健康を意識するきっかけにしてみてくださいね。

血管の状態を知るために、血圧測定を習慣に

毎日の血圧測定は、血管の状態を知るのにとても役立ちます。特に「普段の血圧」を把握しておくことが大事！

測定のポイント

・毎日同じ時間に測る（朝がベスト）
 ・血圧の上下の値、脈拍、体調を記録しておく

血圧の変化に気づくことで、脳梗塞や心筋梗塞の予防につながります。

今日からできる！血管を健康に保つ習慣

1. 軽めの運動を取り入れる

血管をやわらかく保つには、適度な運動が効果的。特に「第二の心臓」と呼ばれるふくらはぎを動かすことが大切です。

・1日合計60分のウォーキング（通勤や家事の移動時間もOK！）
 ・かかと上げ運動（つま先立ちして、ゆっくり降ろす動作を10回×3セット）

2. 血管にいい食材を意識する

食事も血管の健康に大きく関わります。動脈硬化を防ぐ食材を取り入れてみましょう。

・食物繊維（コレステロールの吸収を抑える）
- こんにゃく、さつまいも、ごぼう など
・青魚（EPA・DHAが血液をサラサラにする）
- サバ、イワシ、サンマ など

「最近食生活が偏ってるな…」という方は、無理のない範囲で意識してみるのがおすすめです。

まとめ：寒い季節こそ、血管ケアを！

冬は知らないうちに血管に負担がかかり、動脈硬化が進みやすい時期。でも、運動や食事、血圧管理をちょっと意識するだけで、血管の健康は守れます。

「最近ちょっと血圧が気になる」「寒いと体が重だるい」と感じるなら、できることから少しずつ始めてみませんか？ 毎日のちょっとした心がけが、将来の健康につながるはずです！